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記憶変えちゃおう。 

第301回「あなたが体験した不思議なこと」

朝からトラックバックテーマで更新。
 不思議なことでぱっと思いついたのは、記憶のこと。トラバ本来のテーマとは少し違うかもしれないがまあいいや。誰でもそうなのかもしれないが、なぜか僕の子供のころの記憶を思い出すと、半分くらいの確率でそこに僕自身の姿が映っている!僕が見て僕が記憶しているんだから、本当なら僕なんか記憶されていないはずだが…。この記憶の持ち主は一体誰なんだろうか…?見ているのは一体誰なんだろうか…?そのころ僕は、僕じゃない第3者だった?よく考えるとちょっと怖い現象である。
 まあ答えは簡単で、たぶんその記憶は後から親などから話を聞いてすりかえられた記憶なんだろうと思う。「君はこうだったんだよ」とか「こうしてたんだよ」とか(親は「君」なんて言わないし、バリバリの関西弁だけど)言われて、僕の脳みそがあいまいな本来の記憶を書き換えたんだ。
 心理学で、こんな実験があった。毎日日記を書いている人を集めて、その人の過去の(1年前くらいの)日記を紹介してもらう。でもその日記には細工がしてあって、ところどころに事実とは違うウソの内容が紛れ込ませているのだ。被験者はそういう日記を紹介することになる。
 後日被験者に確認したところ、大半の人は、紛れ込まされたウソの内容を自分の記憶の中に取り込んでしまって、事実だと新たに「記憶」してしまっていた。記憶って結構テキトーなものなのだ。
 警察の捜査では、目撃証言と事実が多いに異なることがよくあるという。目撃した人は、「黄色いシャツを着たメガネをかけた男」といっていたのに、いざ逮捕してみると「真っ赤なシャツを着たメガネをかけていない男」だったりする。目撃者は、証言している間にも、脳内でそのイメージを常に更新している。警察の人に話していくうちに、あいまいだった元の記憶に、今話していることが紛れ込んでいて、次第に犯人が「黄色いシャツの男」だったイメージが出来上がってしまうのだ。人の記憶はパソコンの記憶媒体の記憶とは違って、今この瞬間にも作りかえられているのだ。
 記憶がそんなに適当なものなら、無害な限り、楽しい記憶にしたいものだ。僕の子供のころの記憶に、お気に入りだったナイトライダーというドラマに出て来る車のミニカーを、溝に落として泣いている映像がある。そのうちにこれをこっそり更新して、ダイビングキャッチして落下直前にミニカーを救出する武勇伝にしてしまおうと企んでいる。

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